フォロワー数も過去の反応も申し分ないインフルエンサーに依頼したのに、投稿の反応が想定を大きく下回った、という経験を持つ担当者は少なくありません。原因を調べてみると、そのアカウントは数か月前から更新が止まりがちで、最近の投稿はPR案件ばかりだった、というケースがよくあります。フォロワー数やエンゲージメント率の平均値だけでは、アカウントが今も活発に動いているかどうかは分かりません。この記事では、インフルエンサーの投稿頻度と稼働状況を選定の段階で確かめるための指標、媒体別の目安、直近90日の投稿履歴を使った確認の手順、そして起用可否の判定基準を、実務でそのまま使える形で整理しました。
この記事の要点
- 投稿頻度と稼働状況の確認とは、候補者が今も継続して発信し、フォロワーが反応している状態にあるかを、選定の段階で確かめる作業のことです。
- 見るべき指標は「直近の投稿頻度」「最終投稿日と休止期間」「更新の継続性」「PR投稿の比率」「反応の推移」の5つで、フォロワー数より先に確認します。
- 確認は直近90日の投稿を一覧に書き出すところから始め、月ごとの本数と反応の推移を並べると、休止や失速が数字で見えるようになります。
- PR投稿の比率が高すぎるアカウントや、反応が右肩下がりのアカウントは、フォロワー数が多くても施策の成果が出にくい傾向があります。
- 判定は「起用可・条件付き・見送り」の3区分で記録し、気になる点は本人へのヒアリングで確かめてから起用を決めます。
インフルエンサーの投稿頻度と稼働状況の確認とは
インフルエンサーの投稿頻度と稼働状況の確認とは、候補者のアカウントが今も継続して更新され、フォロワーとの関係が生きているかどうかを、起用を決める前に確かめる作業のことです。フォロワー数やエンゲージメント率は過去の積み重ねで決まる数字ですが、稼働状況は「いま発信が届く状態にあるか」を表します。施策の成果は投稿した時点のアカウントの勢いに左右されるため、選定では欠かせない確認項目です。
稼働状況を構成する3つの要素
稼働状況は、大きく「投稿の量」「投稿の継続性」「フォロワーの反応」の3つの要素で捉えられます。投稿の量は一定期間に何本投稿しているか、継続性は長い空白期間がなく安定して投稿しているか、反応は投稿に対していいねやコメント、保存がどの程度ついているかを指します。どれか1つだけを見ても判断を誤りやすいので、3つを組み合わせて評価することが大切です。
たとえば、毎日投稿していても反応がほとんどつかないアカウントは、量はあっても関係が弱い状態です。反対に、投稿は週1本でも毎回しっかりコメントがつくアカウントは、量は少なくても関係が濃い状態といえます。稼働状況の確認は、こうした違いを見分けて、自社の施策に合うアカウントを選ぶための作業です。
水増しチェックや選定基準との違い
稼働状況の確認は、フォロワーの水増しを見抜くチェックや、選定の一般的な基準とは目的が異なります。水増しチェックは「フォロワーが実在するか」を確かめる作業で、その方法はフェイクフォロワーの見分け方と選定でのチェック手順で解説しています。選定の基準全体は失敗しないインフルエンサー選定7つのポイントで整理しています。
本記事で扱う稼働状況の確認は、実在するフォロワーを持つアカウントが「今も活動していて、発信が届く状態か」を見る作業です。水増しのない健全なアカウントでも、半年間更新が止まっていれば、投稿してもフィードやおすすめに表示されにくくなっている可能性があります。健全性と稼働状況は別の軸として、両方を確かめるようにしてください。
確認のタイミング
稼働状況の確認は、候補リストを作った直後と、オファーを出す直前の2回行うのが基本です。候補リストの段階では大まかに休止中のアカウントをふるい落とし、オファー直前には最新の投稿状況をもう一度確かめます。リストを作ってから実際の依頼までに1〜2か月空くことは珍しくなく、その間に休止や方向転換が起きることがあるためです。
稼働状況が施策成果を左右する理由
稼働状況が施策成果を左右するのは、SNSの表示の仕組みとフォロワーの関心が、どちらも直近の活動に強く影響されるためです。過去にどれだけ人気があっても、更新が止まっているアカウントのPR投稿は、フォロワーに届きにくく、届いても反応されにくくなります。ここでは、稼働状況が低いアカウントを起用したときに起きやすい問題を整理します。
表示の機会が減りやすい
InstagramやTikTokなどの主要なSNSは、フォロワーが日常的に反応している投稿者の投稿を優先して表示する傾向があると、各社の公式ヘルプや発表で説明されています。更新が止まっている間にフォロワーの反応が途切れると、久しぶりの投稿は以前ほど表示されにくくなります。休止明けの1本目がPR投稿になると、想定していたリーチに届かないことがあります。
また、休止期間中にフォロワー自身がアプリを使わなくなっていたり、関心が別のジャンルへ移っていたりすることもあります。フォロワー数の数字は残っていても、実際に投稿を見ている人の数は減っているという状態です。稼働状況を確かめることは、フォロワー数のうち「実際に届く部分」を見積もるための作業でもあります。
PR投稿だけが浮いて見える
ふだんの投稿がまばらなアカウントにPR投稿が入ると、フォロワーからは宣伝だけが目立って見えます。日常の発信の中に自然に商品が登場する流れが作れないため、PRであることが強く意識され、反応が落ちやすくなります。特に、休止明けの投稿がいきなりPRだった場合は、フォロワーに違和感を持たれやすい点に注意が必要です。
納期やコミュニケーションが乱れやすい
稼働状況の低さは、施策の進行にも影響します。更新が止まっている人は、本業や生活の事情でSNSに時間を割けなくなっていることが多く、連絡の返信や投稿の納期が遅れやすい傾向があります。投稿の量と継続性は、そのまま本人の「SNSに使える時間」の目安にもなるため、進行管理のリスクを見積もる材料としても役立ちます。
フォロワー数が多い休止アカウントに注意
フォロワー数が多く、過去の投稿の反応も良いのに、ここ数か月更新が止まっているアカウントは、候補リストの上位に残りやすい要注意パターンです。過去の実績だけで判断せず、直近90日の投稿状況を必ず確認してから候補に残してください。
稼働状況を確認する5つの指標
稼働状況は、直近の投稿頻度、最終投稿日と休止期間、更新の継続性、PR投稿の比率、反応の推移の5つの指標で確認します。この5つはいずれもアカウントの公開情報から確認でき、候補者にインサイトを提出してもらう前の段階でも評価できます。まずは各指標が何を表しているのかを押さえておきましょう。
直近の投稿頻度と最終投稿日
直近の投稿頻度は、最近90日間に何本投稿しているかを1週間あたりの本数に直した数字です。過去全体の平均ではなく、直近の期間に絞って数えることがポイントです。最終投稿日は、最後に投稿した日からどれだけ日数が空いているかを表し、休止中かどうかを最も手早く判断できる指標です。
フィード投稿だけでなく、リールやショート動画、ストーリーズも投稿の一部として数えます。ストーリーズは24時間で消えるため後から数えられませんが、ハイライトの更新日や、数日にわたってアカウントを見たときの更新状況から、おおよその活動量をつかめます。
更新の継続性と休止期間
更新の継続性は、投稿の間隔が安定しているかどうかを表す指標です。90日間で同じ12本の投稿でも、毎週1本ずつ投稿している人と、最初の2週間に12本まとめて投稿してその後止まっている人では、稼働状況がまったく異なります。月ごと、または週ごとの本数を並べて、空白期間がないかを確認してください。
休止期間は、投稿が連続して途切れている最長の期間です。過去1年の中で長い休止が何度もある場合は、今は活動していても、施策の途中で再び休止するリスクがあると考えられます。
PR投稿の比率と反応の推移
PR投稿の比率は、直近の投稿のうち、企業案件と分かる投稿がどれだけを占めているかを表します。ステルスマーケティング規制が2023年10月1日に施行されて以降、PR投稿には「#PR」や「広告」などの表示が求められているため、表示の有無から比率を数えやすくなりました。表示のルールはステマ規制とは?景表法対応と#PR表記の実務ガイドで確認できます。
反応の推移は、いいね数やコメント数、再生数が、時間とともに増えているか減っているかを表します。エンゲージメント率は一時点の平均値で見ることが多いですが、稼働状況の確認では、数か月単位での変化の向きを見ることが重要です。エンゲージメント率そのものの計算方法はインフルエンサーのエンゲージメント率の目安と見方を参考にしてください。
媒体別に見る投稿頻度の目安
投稿頻度の目安は媒体ごとに異なり、Instagramのフィードなら週1〜3本、TikTokなら週3本以上、YouTubeなら月2本以上がひとつの基準です。動画の制作負荷やアルゴリズムの特性が媒体によって違うため、同じ物差しで比べると判断を誤ります。以下の表は、2026年10月時点で本メディア編集部が選定の実務上の目安として置いている想定値であり、業界の公式基準ではありません。
| 媒体・形式 | 稼働中と見なす目安 | 注意が必要な状態 | 休止と見なす状態 |
|---|---|---|---|
| Instagram(フィード・リール) | 週1〜3本以上 | 月2本以下が2か月続く | 最終投稿から30日以上 |
| Instagram(ストーリーズ) | 週3日以上の更新 | ハイライトが数か月更新なし | フィードと合わせて30日以上更新なし |
| TikTok | 週3本以上 | 週1本未満が1か月以上続く | 最終投稿から21日以上 |
| YouTube(通常動画) | 月2本以上 | 月1本未満が3か月続く | 最終投稿から60日以上 |
| YouTube(ショート) | 週2本以上 | 週1本未満が1か月以上続く | 最終投稿から30日以上 |
| X(旧Twitter) | ほぼ毎日の投稿 | 週数回まで減少 | 最終投稿から14日以上 |
媒体ごとに基準が違う理由
媒体ごとに基準が違うのは、1本の投稿にかかる手間と、投稿が表示され続ける期間が異なるためです。YouTubeの通常動画は撮影と編集に時間がかかる一方で、検索から長く視聴されるため、月数本でも稼働していると判断できます。TikTokやXは1本あたりの寿命が短く、こまめな投稿で存在感を保つ媒体なので、投稿の間隔が空くと影響が出やすくなります。
ジャンルや発信スタイルによる補正
同じ媒体でも、ジャンルや発信スタイルによって適切な頻度は変わります。料理や旅行、DIYのように1本の制作に時間がかかるジャンルや、作品性の高い写真を投稿するアカウントは、頻度が低めでも丁寧に運用されていることがあります。一方で、日常の記録やコーディネートの紹介など、短いサイクルで発信するジャンルでは、頻度の低下がそのまま関心の低下につながりやすい傾向があります。
そのため、表の数字はあくまで出発点として使い、同じジャンルの他の候補者と比べたときに極端に少なくないかで判断するのが実務的です。候補者同士を横に並べて比べると、そのジャンルで「普通」の頻度が自然に見えてきます。
多ければ良いとは限らない
投稿頻度は高ければ高いほど良いわけではありません。1日に何本もPR投稿を出しているアカウントや、内容の薄い投稿で本数を稼いでいるアカウントは、フォロワー1人あたりの関心が薄まっていることがあります。頻度はあくまで「稼働しているか」を確かめる指標と考え、内容の質は反応の推移やコメントの中身で別に確かめるようにしてください。
手順1 直近90日の投稿履歴を記録する
稼働状況の確認は、候補者の直近90日の投稿履歴を一覧に書き出すことから始めます。アカウントを眺めて印象で判断すると、最新の数本の雰囲気に引きずられやすく、空白期間や反応の落ち込みを見落とします。手間はかかりますが、記録を残すことで判断の根拠が明確になり、社内での説明もしやすくなります。
記録する項目
記録する項目は、投稿日、投稿の形式、PR表記の有無、いいね数、コメント数、動画であれば再生数の6つが基本です。スプレッドシートに1投稿1行で書き出し、候補者ごとにシートを分けておくと、後から比較しやすくなります。保存数やシェア数は公開情報からは見えないことが多いため、この段階では記録しなくてかまいません。
- 投稿日(年月日)
- 投稿の形式(フィード、リール、ショート動画、通常動画など)
- PR表記の有無と、案件の業種
- いいね数
- コメント数
- 再生数(動画の場合)
90日を基準にする理由
90日を基準にするのは、季節による変動をならしつつ、直近の状態を反映できる長さだからです。30日だけでは、たまたま忙しかった時期や旅行中の投稿増加に左右されやすくなります。一方で1年分を見ると、半年前に活発だった時期の数字が混ざり、今の状態がぼやけてしまいます。
ただし、過去1年の中で長い休止期間がなかったかは、別途ざっと確認しておくと安心です。90日の記録とあわせて、1年前までさかのぼって大きな空白がないかだけを確かめておけば、休止を繰り返すアカウントを見分けられます。
記録を効率よく進める工夫
候補者が多い場合は、最初から全員の90日分を記録する必要はありません。まずは最終投稿日と直近10本の投稿日だけを確認して明らかな休止アカウントを外し、残った候補だけを詳しく記録すると効率的です。分析ツールを使える場合は、投稿頻度や反応の推移をまとめて出力できるので、手作業の負担を大きく減らせます。
記録シートは次回以降の資産になる
一度作った記録シートは、次の施策で同じ候補者を検討するときにそのまま比較の基準になります。前回から投稿頻度や反応がどう変わったかを見られるため、継続起用の判断にも使えます。候補者ごとに記録した日付を残しておいてください。
手順2 休止期間と更新の継続性を判定する
記録した投稿履歴は、月ごとの本数に集計し、休止期間と更新の継続性を判定します。1本ずつの記録のままでは傾向がつかみにくいため、月単位で並べ直すことがポイントです。ここで、継続して稼働しているアカウントと、波が大きいアカウントを見分けます。
月別の本数を並べる
直近3か月の月別本数を並べ、それぞれの月の本数が大きく変わっていないかを確認します。たとえば「12本、11本、10本」であれば安定して稼働していると判断できますが、「15本、4本、1本」であれば急速に投稿が減っている状態です。直近の月ほど重みを置いて見ると、今後の稼働を予測しやすくなります。
あわせて、投稿と投稿の間で最も長く空いた日数を数えます。表に示した休止の目安を超える空白がある場合は、その理由を確認する必要があります。体調不良や引っ越し、出産など、一時的な事情による休止で、すでに通常の投稿に戻っているなら大きな問題にはなりません。
休止の理由を推し量る
休止の理由は、投稿の内容や本人の発信から推し量れることがあります。休止前後の投稿で事情を説明していることもあれば、ストーリーズやプロフィールの文面に近況が書かれていることもあります。理由が分からない休止が繰り返されている場合は、施策の途中で同じことが起きる可能性を考えて、条件付きの判定にとどめるのが安全です。
再開直後のアカウントの扱い
長い休止から再開したばかりのアカウントは、フォロワーの反応が戻っているかを見極めてから起用を判断します。再開後の数本で、休止前と同じ水準の反応がついていれば、フォロワーとの関係は保たれていると考えられます。反応が休止前の半分以下にとどまっている場合は、再開後の投稿が積み重なって反応が戻るのを待つか、ほかの候補を優先したほうが無難です。
手順3 PR投稿の比率と反応の推移を確かめる
PR投稿の比率と反応の推移は、稼働しているアカウントの中から、施策の成果が出やすいアカウントを選び分けるための指標です。投稿の量と継続性が十分でも、PRばかりのアカウントや、反応が下がり続けているアカウントでは、期待した効果が出にくくなります。記録シートを使って、この2つを数字で確かめます。
PR投稿の比率を計算する
PR投稿の比率は、直近90日のPR表記つき投稿の本数を、全投稿の本数で割って求めます。2026年10月時点で本メディア編集部が置いている目安では、PR比率が30%以下であれば日常の発信が中心で、PRが自然に受け入れられやすい状態です。30〜50%はPRの多さがフォロワーに意識され始める水準で、50%を超えるとアカウント全体が宣伝中心に見えやすくなります。
| 直近90日のPR比率 | アカウントの状態 | 選定での扱い |
|---|---|---|
| 0% | 企業案件の経験がない、または受けていない | PR表記や進行のルールを事前に丁寧に説明します |
| 1〜30% | 日常の発信が中心で、PRが自然に混ざっている | 起用しやすい状態です |
| 30〜50% | PRの多さがフォロワーに意識され始めている | PR投稿の反応が通常投稿より落ちていないかを確認します |
| 50%超 | 宣伝中心のアカウントに見えやすい | 原則として慎重に扱い、成果の実績を確認します |
あわせて、直近のPR案件に競合他社の商品が含まれていないかも確認しておきます。同じカテゴリの案件が短期間に続いていると、フォロワーに比べられたり、信頼性が下がったりするためです。競合案件の確認方法はインフルエンサーの競合案件を確認する方法と起用前の注意点で詳しく扱っています。
PR投稿と通常投稿の反応を比べる
PR比率と同じくらい重要なのが、PR投稿の反応が通常投稿と比べてどの程度落ちているかです。PR投稿のいいね数やコメント数の平均を、通常投稿の平均で割ると、PR投稿でどれだけ反応が維持されているかが分かります。この値が7割程度以上であれば、フォロワーがPRも好意的に受け止めていると判断できます。
反対に、PR投稿の反応が通常投稿の半分以下に落ちている場合は、フォロワーが宣伝に慣れていない、または宣伝を敬遠している可能性があります。この場合は、PRの作り方を本人と一緒に工夫するか、起用を見送るかを検討します。
反応の推移を確かめる
反応の推移は、月ごとの平均いいね数や平均再生数を並べて、増えているか、横ばいか、減っているかで判断します。3か月続けて1割以上ずつ下がっている場合は、フォロワーの関心が離れつつあるサインと考えられます。逆に、直近で伸びているアカウントは勢いがあり、施策の成果も出やすい傾向があります。
反応の中身もあわせて確認すると、判断の精度が上がります。コメントの数が保たれていても、定型的な短いコメントばかりになっている場合は、関係が薄まっている可能性があります。コメントの質の見方はインフルエンサーのコメント欄で購買意欲と質を見極める方法を参考にしてください。
手順4 本人とのやり取りで稼働状況を確かめる
公開情報だけでは分からない稼働状況は、本人とのやり取りで確かめます。数字で気になる点が見つかった候補者に対して、オファーの前後で確認の質問を投げかけ、今後の活動予定や施策に割ける時間を確かめます。やり取りの速さや丁寧さそのものも、稼働状況を知る手がかりになります。
確認しておきたい質問
本人に確認する内容は、今後数か月の活動予定、施策期間中に投稿できる本数、インサイトの提出可否の3点が基本です。休止期間がある場合は、その理由と現在の状況も丁寧に聞いておきます。プライベートに踏み込みすぎないよう、施策の進行に必要な範囲で質問することを心がけてください。
- 施策期間中に予定している活動の変化(引っ越し、長期の旅行、出産など)はあるか
- 施策期間中に、ほかの企業案件の投稿予定がどの程度あるか
- 直近3か月のリーチ数やプロフィールアクセス数のインサイトを提出できるか
- 連絡の取りやすい時間帯と、返信にかかる目安の時間
インサイトで公開情報を補う
インサイトを提出してもらえると、公開情報では見えないリーチ数や保存数、フォロワーの増減を確認できます。いいね数が横ばいでもリーチ数が大きく減っている場合は、表示の機会が減っていることが分かります。フォロワー数の増減も、稼働状況を見るうえで重要な数字で、ここ数か月で減少が続いていれば、関心が離れつつあると判断できます。インサイトの属性データの読み方はインフルエンサーのフォロワー属性分析と一致率の見方で解説しています。
返信の速さと内容も判断材料になる
やり取りの中での返信の速さや内容の具体性も、稼働状況を測る材料になります。日常的にSNSを運用している人は、通知に気づくのが早く、質問にも具体的に答えられることが多い傾向があります。返信に1週間以上かかる、質問への回答があいまいといった場合は、施策の進行でも同じことが起きる可能性を考えておきましょう。
確認内容は契約や依頼書に反映する
本人から聞き取った投稿可能本数や納期は、依頼書や契約書に明記しておくと、施策途中の行き違いを防げます。休止の可能性がある候補者を起用する場合は、投稿できなくなったときの連絡方法や代替の扱いも決めておくと安心です。契約で押さえる項目はインフルエンサー契約書の作り方と必須チェック項目にまとめています。
稼働状況の判定基準と起用判断の進め方
稼働状況の確認結果は、「起用可」「条件付き」「見送り」の3区分で判定し、候補リストに記録します。区分を決めておくことで、担当者が変わっても同じ基準で判断でき、社内での説明もしやすくなります。以下の表は、2026年10月時点で本メディア編集部が推奨する判定の目安です。
| 判定区分 | 投稿頻度・継続性 | PR比率・反応の推移 | 次のアクション |
|---|---|---|---|
| 起用可 | 媒体の目安を満たし、直近3か月で大きな空白がない | PR比率30%以下、反応は横ばいか上昇 | 他の選定基準とあわせて最終判断します |
| 条件付き | 頻度がやや低い、または過去に休止歴がある | PR比率30〜50%、反応がやや減少 | 本人へのヒアリングとインサイト確認を行います |
| 見送り | 休止中、または直近で急激に投稿が減っている | PR比率50%超かつPR投稿の反応が大きく低下 | 次回の施策で再確認の対象として記録します |
他の選定基準との組み合わせ方
稼働状況の判定は、フォロワー属性の一致やブランドとの相性、健全性のチェックと組み合わせて使います。稼働状況が「起用可」でも、ターゲットと属性が合っていなければ成果は出ません。逆に、属性やブランドとの相性が非常に良い候補者が「条件付き」の場合は、ヒアリングで懸念を解消できれば起用する価値があります。複数の基準を点数化してまとめる方法はインフルエンサー評価表の作り方と応募者選考の採点基準で紹介しています。
判定理由を記録しておく
判定の区分だけでなく、そう判断した理由も一言で記録しておきます。「直近30日投稿なし」「PR比率55%」「反応3か月連続で減少」のように、数字で書いておくと後から見直しやすくなります。見送りにした候補者も、理由とともに記録しておけば、次の施策で状況が変わっていないかを手早く確認できます。
起用後も稼働状況を見守る
起用を決めた後も、投稿日までの間に稼働状況が大きく変わっていないかを確認します。特に、オファーから投稿まで1か月以上空く場合は、投稿の1〜2週間前に最新の投稿状況を見ておくと安心です。施策期間中に急な休止が起きた場合に備え、代わりに依頼できる候補者を条件付きの区分から1〜2人確保しておくと、スケジュールへの影響を抑えられます。
Bloomで稼働状況を確かめながら選定するポイント
Bloomでは、応募してきたインフルエンサーのアカウントを確認しながら選定できるため、稼働状況の確認を選定の流れの中に組み込めます。審査制で登録しているインフルエンサーの中から、案件に応募してきた人を比較する形になるため、そもそも案件に関心を持ち、今まさに活動している人と出会いやすい仕組みです。ここでは、Bloomを使うときに稼働状況の確認を効率よく進めるポイントを整理します。
応募の速さを稼働状況の手がかりにする
案件を公開してから早い段階で応募してくる人は、日常的にSNSとプラットフォームを確認していることが多く、稼働状況が高い傾向があります。応募のタイミングやメッセージの内容は、公開情報の確認とあわせて判断材料に加えられます。ただし、応募が早いことだけで判断せず、本記事の手順で投稿履歴を確かめたうえで選ぶようにしてください。
募集文で確認したい情報をあらかじめ伝える
案件の募集文に、施策期間中の投稿予定やインサイトの提出をお願いする旨を書いておくと、応募の段階で稼働状況に関する情報を集めやすくなります。応募者にとっても、求められている条件が事前に分かるため、条件に合う人が応募しやすくなります。結果として、選定後のヒアリングにかかる手間を減らせます。
起用前のリスク確認と一緒に進める
稼働状況の確認は、過去の発言や炎上歴などの起用前のリスク確認と同じタイミングで進めると効率的です。どちらも候補者の投稿履歴をさかのぼる作業なので、記録シートを共通にして一度に確認できます。リスク確認の項目はインフルエンサー起用前のリスクチェックと事前調査の手順にまとめています。投稿頻度と稼働状況をていねいに確かめることが、フォロワー数の大小に左右されない、成果につながる選定の土台になります。
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