候補のインフルエンサーを選び終えたあと、最初につまずくのがインフルエンサー 依頼 文面の作成です。せっかく相性の良い相手を見つけても、最初のDMやオファーメールが雑だと返信すら返ってきません。この記事では、返信率を左右する要素の分解から、DM・メール・事務所経由それぞれのコピペで使えるテンプレート例文、初回オファーに必ず入れる7項目、返信されないNG例とその理由、ギフティング依頼と有償タイアップ依頼の書き分け、条件交渉と再送のタイミングまでを実務目線でまとめます。読み終えれば、今日そのまま送れる文面が手元に残ります。

この記事の要点

  • 依頼文面とは、企業がインフルエンサーへ最初に送る打診メッセージで、案件の成否を決める最初の関門です。
  • 返信率を決めるのは文章の巧さではなく、「相手の適合度」「連絡経路の正しさ」「条件の明示」の3点です。
  • 初回オファーには会社名・依頼理由・依頼内容・媒体と本数・報酬条件・スケジュール・返信期限の7項目を必ず入れます。
  • DMは短く、メールは件名で開封を取り、事務所宛は条件を確定させた業務依頼として書き分けます。
  • 再送は7〜10日後に1回までとし、2回目で反応がなければ辞退と受け取るのが実務の作法です。

インフルエンサー依頼文面の基本と連絡経路

インフルエンサーへの依頼文面とは、企業がPRや商品提供を打診する際に最初に送るメッセージのことで、案件の成否を決める最初の関門です。人気のあるアカウントには毎日のように営業の連絡が届いており、その大半は読まれないまま流されています。つまり文面の役割は売り込むことではなく、まず読んでもらい、判断に必要な材料を過不足なく渡すことにあります。

誰を選ぶかと、どう声をかけるかは別問題です

候補選びの精度が高くても、声のかけ方を誤れば商談は始まりません。逆に、文面がどれだけ丁寧でも、商材と関係のないジャンルの相手に送れば返信は来ません。この記事は「選んだあと、どう声をかけるか」に絞って解説しますので、誰を選ぶかの基準については失敗しないインフルエンサー選定7つのポイントを先に確認しておくと、依頼文面の効果がさらに高まります。

連絡経路は4つあります

依頼の経路は、DM・メール・事務所窓口・プラットフォーム経由の4つに整理できます。どれを選ぶかは送り手の好みではなく、相手のプロフィールに書かれた指定に従うのが原則です。プロフィールに「お仕事のご依頼はメールにて」と書いてあるのにDMを送る行為は、それだけで案内を読んでいない相手という印象を与えてしまいます。

連絡経路向いている相手文面の長さ注意点
Instagram・TikTokのDMフォロワー1万〜10万人の個人短文(300〜500字目安)リクエスト欄に埋もれやすく既読率が読めない
メールプロフィールにアドレス記載がある相手中(600〜900字目安)件名の良し悪しで開封が決まる
事務所・マネジメント窓口事務所所属と明記された相手長(条件を確定して記載)本人へ直接送ると規約違反になる場合がある
マッチングプラットフォーム案件を探している登録者短〜中(項目入力型が多い)案件条件の作り込みが応募率を左右する

文面づくりの大原則は判断材料を渡すことです

インフルエンサーが依頼を受けるかどうかを決めるとき、必要なのは熱意ではなく条件です。何を、いつまでに、いくらで、どの媒体に投稿するのかが分からなければ、そもそも検討の土俵に上がりません。丁寧な挨拶を長々と書くより、判断に必要な情報を先に並べるほうが、結果として礼儀にかなった文面になります。

返信率を左右する要素の分解

返信率を左右するのは、文章の巧さではなく「相手の適合度」「連絡経路の正しさ」「条件の明示」の3点です。2026年7月時点で、面識のない相手へ送るコールドDMの返信率は数%から十数%程度にとどまるのが一般的ですが、この3点を整えるだけで結果は大きく変わります。文面のテクニックは、その土台の上に乗る最後の一押しにすぎません。

送る前に決まる要素

返信率の大半は、送信ボタンを押す前に決まっています。商材とジャンルが一致しているか、その相手が過去にPR案件を受けているか、いま案件を受けられる状況かという条件は、文面ではどうにもなりません。噛み合っていない相手に100通送るより、噛み合う相手に10通を丁寧に送るほうが、返信数も成約数も上回ります。

文面側で動かせる要素

送信後に効いてくるのは、冒頭の3行と条件の明示です。件名やDMの1行目で「何の話か」「誰からか」が分からなければ、そこで読むのをやめられてしまいます。逆に、冒頭で相手の投稿への具体的な言及があり、続けて依頼内容と報酬が書かれていれば、少なくとも最後まで読んでもらえます。

返信率の見方

返信率は、送信数に対する返信数で単純に計測してください。そのうえで、承諾率(返信のうち前向きな回答の割合)と成約率(実際に投稿まで至った割合)を分けて記録すると、改善すべき箇所が特定できます。返信は来るのに成約しない場合は条件面の問題であり、そもそも返信が来ない場合は選定か冒頭文の問題だと切り分けられます。

初回オファーに必ず入れる7項目

初回オファーに必ず入れる項目は7つです。会社名と担当者名、連絡した理由、依頼内容、投稿媒体と本数、報酬または提供条件、スケジュール、返信期限のことで、このうち1つでも欠けると相手は判断を保留します。逆に7項目がそろっていれば、文章が多少ぎこちなくても検討のテーブルには乗ります。

7項目の内訳と書き方

各項目の役割と、そのまま流用できる記載例を整理します。実際の文面では、この順番どおりに並べるだけで読みやすい構成になります。

項目なぜ必要か記載例
1. 会社名・担当者名・事業内容怪しい連絡ではないと示すため株式会社〇〇の田中と申します。スキンケアブランド「△△」を運営しております
2. 連絡した理由一斉送信ではないと伝えるため先日の「朝のスキンケアルーティン」の投稿を拝見し、ぜひご相談したくご連絡しました
3. 依頼内容何をしてほしいのかを確定するため新商品の美容液をお試しいただき、ご感想を投稿いただくご依頼です
4. 投稿媒体・形式・本数工数を見積もってもらうためInstagramリール1本+ストーリーズ2枚を想定しています
5. 報酬・提供条件受諾判断の最大の材料になるため報酬は〇万円(税込)、商品は無償でご提供いたします
6. スケジュール予定が空いているか確認するため8月上旬に商品発送、8月20日までにご投稿いただけますと幸いです
7. 返信期限・次の連絡先返信の先延ばしを防ぐため7月31日までにご返信いただけますと助かります。詳細は下記メールでもご案内できます

書かないほうがよい情報

初回で長い会社案内や商品の開発秘話を書き込むのは逆効果です。読む負担が増えるだけで、判断材料にはなりません。詳しい資料は「ご興味があればPDFをお送りします」と後段に回し、初回は7項目に絞ってください。ブランドの世界観を伝える段階は、相手が興味を示してからで十分に間に合います。

報酬額を書けない場合の伝え方

社内で予算が確定していない段階でも、金額を完全に伏せるのは避けてください。「フォロワー数に応じて〇万円〜〇万円を想定しています」「ご希望条件をお伺いしたうえで調整いたします」といった幅の提示であれば、相手は検討を始められます。相場感を押さえたうえで幅を設計したい場合はインフルエンサー起用の料金相場【2026年完全ガイド】を参照してください。

Instagram DMの依頼文テンプレート

DMの依頼文面は、スマホ画面でスクロールせずに読み切れる長さが正解です。目安は300〜500字で、挨拶・依頼理由・依頼内容・条件・返信のお願いという5ブロックに収めます。長いDMは開いた瞬間に負担だと判断され、あとで読もうと思われたまま埋もれてしまいます。

ギフティング打診のDM文例

商品提供を前提とした打診の文例です。〇〇や△△の部分を自社の情報に置き換えれば、そのまま使えます。

DM文例(ギフティング打診)

  • 〇〇様、はじめまして。スキンケアブランド「△△」を運営する株式会社□□の田中と申します。
  • 先日の「朝のスキンケアルーティン」の投稿を拝見し、成分の説明がとても分かりやすく、ぜひ一度ご相談したくご連絡いたしました。
  • このたび新発売する美容液を、〇〇様にお試しいただけないかと考えております。商品は無償でお送りし、ご感想の投稿をお願いできればと存じます(投稿は任意です)。
  • ご投稿いただける場合はInstagramのリール1本を想定しており、PR表記のご協力をお願いしております。
  • ご興味をお持ちいただけましたら、こちらのDMにご返信いただけますと幸いです。詳細な資料もお送りできます。

有償タイアップ打診のDM文例

報酬を伴う依頼では、金額と納期を必ず本文に入れます。条件を伏せたまま「詳しくはメールで」と誘導すると、その時点で離脱されやすくなります。

DM文例(有償タイアップ打診)

  • 〇〇様、突然のご連絡失礼いたします。株式会社□□でマーケティングを担当しております田中と申します。
  • 〇〇様の「ひとり暮らしの時短ごはん」シリーズを拝見し、弊社の新商品と親和性が高いと感じご連絡いたしました。
  • ご依頼内容は、冷凍宅配食「△△」を実際にお試しいただき、Instagramリール1本をご投稿いただくものです。
  • 報酬は〇万円(税込)、商品はすべて無償でご提供いたします。8月上旬に商品発送、8月25日までのご投稿を想定しております。
  • ご検討いただけます場合は、7月31日までにご返信いただけますと幸いです。条件のご相談も歓迎いたします。

返信が来たあとの二通目

返信をもらったら、二通目で条件を文書として確定させます。投稿本数、掲載期間、修正回数の上限、二次利用の範囲、支払時期という5点を明記し、やり取りの流れで曖昧にしないことが後のトラブルを防ぎます。ここでPDFや共有ドキュメントに整理して渡すと、以降のコミュニケーションが一気にスムーズになります。

オファーメールの件名と本文テンプレート

メールの依頼文面は、件名で開封されるかどうかが決まります。件名でやるべきことは2つだけで、「何の案件か」と「誰からか」をひと目で分かるようにすることです。「ご連絡」「はじめまして」といった内容の分からない件名は、迷惑メールと同じ扱いで流されてしまいます。

開封される件名の型

隅つき括弧で用件を示し、案件の内容と社名を続ける形が読みやすくなります。以下の3例はそのまま流用できます。

メール本文のテンプレート

メールはDMより情報量を増やせますが、それでも600〜900字が上限の目安です。7項目を順番に並べ、詳細は別紙や資料に逃がす構成が最も読まれます。

オファーメール本文の文例

  • 〇〇様 突然のご連絡失礼いたします。株式会社□□マーケティング部の田中と申します。弊社はスキンケアブランド「△△」を企画・販売しております。
  • 〇〇様の「敏感肌でも使えるコスメ紹介」の投稿を拝見し、丁寧な検証と率直なレビューに感銘を受け、ぜひご相談したくご連絡いたしました。
  • 【ご依頼内容】新商品の美容液をお試しいただき、Instagramリール1本とストーリーズ2枚をご投稿いただくご依頼です。
  • 【報酬】〇万円(税込・振込手数料は弊社負担) 【商品】無償提供 【二次利用】自社ECサイトでの投稿転載を3か月間希望しております。
  • 【スケジュール】8月上旬に商品発送、8月25日までにご投稿をお願いできますと幸いです。
  • 【ご返信のお願い】7月31日までにご意向をお聞かせいただけますと助かります。ご条件のご相談やお見積りのご提示も歓迎いたします。
  • 詳細資料をご用意しておりますので、ご希望でしたらお送りいたします。何卒よろしくお願い申し上げます。

別紙に回してよい情報

ブランドの詳細、投稿ガイドライン、NG表現の一覧、契約書のひな形は、初回メールに添付せず、返信をもらってから送るほうが結果的に読まれます。初回から添付ファイルが複数あると開封のハードルが上がり、迷惑メール判定を受ける可能性も高まります。本文だけで判断できる状態を作ることを優先してください。

事務所・マネジメント経由の依頼文

事務所宛の依頼文は、個人宛のDMとは別物として書き直す必要があります。事務所の担当者が見ているのは、熱意や共感ではなく案件として成立するかどうかの一点だからです。条件が確定していない依頼は社内で稟議に乗せられないため、そのまま保留になります。

事務所が最初に確認する情報

事務所の窓口担当者は、届いた依頼メールを数十秒で仕分けます。そのときに見られるのは、依頼企業の実体、報酬額、拘束時間、二次利用の範囲、競合排除の有無です。この5つが書かれていない依頼は、確認の往復が発生する時点で優先順位を下げられてしまいます。

事務所宛メールの文例

事務所宛では、前置きを短くし、条件を箇条書きで並べる構成が好まれます。

事務所宛メールの文例

  • 株式会社△△ キャスティングご担当者様 いつもお世話になっております。株式会社□□の田中と申します。
  • 貴社所属の〇〇様に、弊社新商品のPR投稿をご依頼したくご連絡いたしました。以下に条件を記載いたします。
  • 【依頼内容】Instagramリール1本+ストーリーズ2枚 【撮影】ご自宅での自撮り想定・スタジオ撮影なし
  • 【報酬】〇万円(税込) 月末締め翌月末払い・お振込にて 【商品】無償提供(返却不要)
  • 【二次利用】自社ECおよびSNS広告での転載を3か月間希望 追加費用のご提示があればご相談させてください
  • 【競合排除】期間中の同カテゴリ商材のご出演制限は設けません
  • 【スケジュール】8月上旬発送・8月25日までのご投稿希望 ご確認のうえ、お見積りをご提示いただけますと幸いです。

二次利用と期間の書き落としに注意します

依頼文で最も抜けやすいのが、二次利用の範囲と期間です。投稿を広告素材として使う予定があるなら、必ず初回の依頼文で伝えてください。後出しで広告転用を申し出ると、追加費用の交渉が必要になるうえ、信頼も損ないます。投稿素材の活用を前提に設計する場合はUGCマーケティングの活用法と二次利用の進め方もあわせて確認しておくと安全です。

ギフティング依頼と有償タイアップ依頼の書き分け

ギフティング依頼と有償タイアップ依頼は、文面の目的が根本的に違うため、同じテンプレートを使い回してはいけません。ギフティングは投稿したくなる理由を伝える文面であり、有償タイアップは条件を確定させる文面です。この違いを踏まえずに書くと、ギフティングでは押しつけがましくなり、有償では条件が曖昧になります。

目的別の書き分け一覧

実務で判断に使う項目ごとに、両者の書き方の違いを整理します。

比較項目ギフティング依頼有償タイアップ依頼
文面の目的体験してもらい、投稿したいと思わせる条件を確定し、業務として合意する
投稿の扱い任意である旨を明記する本数・形式・納期を確定して記載する
中心に書く内容商品の魅力と体験してほしいポイント報酬・納期・修正回数・二次利用
指示の強さ投稿内容の指示は最小限にとどめる訴求軸やNG表現をガイドラインで共有する
PR表記お願いベースで明示的に依頼する必須条件として契約に含める
文面の長さ短め(読んで負担にならない量)やや長め(条件の抜けを作らない)
断られた場合追わずに次の候補へ進む条件を調整して再提案する余地がある

ギフティング依頼で外してはいけない一文

ギフティング依頼では「投稿は任意です」という一文を必ず入れてください。この一文があることで相手は気軽に受け取れるようになり、結果として投稿率はむしろ上がります。強制感のある文面は敬遠されるだけでなく、景品表示法の観点でもリスクになります。ギフティング全体の設計はギフティング施策の進め方と投稿獲得率を上げるコツで詳しく解説しています。

PR表記の依頼は文面に組み込みます

報酬や商品提供を伴う投稿では、PRであることの明示が必要です。依頼文の段階で「#PRの表記をお願いしております」と伝えておくと、あとから依頼するより格段にスムーズに進みます。表記のルールと実務対応はステマ規制とは?景表法対応と#PR表記の実務ガイドにまとめていますので、依頼文のテンプレートに組み込む前に一読してください。

返信されない依頼文のNG例と理由

返信が来ない依頼文には、はっきりした共通パターンがあります。多くは書き手の熱意不足ではなく、受け手が判断できない構造になっていることが原因です。よくある失敗を、なぜ嫌われるのかという理由とセットで押さえておきましょう。

典型的なNG例と理由

実際によく見かける文面を、改善の方向とあわせて整理します。

NG例なぜ返信されないか改善の方向
「弊社商品のPRにご興味ありませんか?」だけの一文依頼内容も条件も不明で判断できない7項目を最低限そろえて送る
「拡散力に期待しています」など定型の褒め言葉誰にでも送れる文章だと即座に見抜かれる直近の投稿名や企画名に具体的に触れる
報酬に触れず「詳細は後ほど」とだけ書く無償依頼を疑われ、後回しにされる幅でもよいので想定金額を提示する
「拡散いただければ知名度も上がります」報酬の代わりに露出を対価として示す姿勢と受け取られる正当な対価を提示したうえで魅力を語る
投稿内容を細かく指定した長文の指示書初回から窮屈で、受けたくない案件に見える初回は概要に絞り、詳細は合意後に共有する
事務所所属の相手へ本人DMで直接依頼する所属先の規約違反となり信用を落とすプロフィール記載の窓口を必ず確認する

一斉送信は必ず見抜かれます

コピーして貼り付けただけの一斉送信は、受け手には驚くほど簡単に見抜かれます。インフルエンサー同士が届いた文面を共有していることも珍しくなく、まったく同じ文面が出回っていると気づかれた時点で、その企業への印象は大きく下がります。テンプレートを使うこと自体は問題ありませんが、冒頭の2〜3行だけは必ず個別に書き換えてください。

丁寧すぎる文面も読まれません

敬語を重ねすぎた長文も、DMでは読み飛ばされます。時候の挨拶や過剰なへりくだりは文字数を消費するだけで、判断材料を1つも増やしません。相手の時間を奪わない簡潔さこそが、実務では最大の礼儀になります。読み手が3秒で用件を把握できるかどうかを、送信前の基準にしてください。

「宣伝になりますよ」は最も嫌われる一言です

報酬の代わりに露出や実績を提示する書き方は、相手の仕事に値段をつけない姿勢として受け取られます。予算が限られている場合は、無理に価値を語るのではなく、正直に予算幅を伝えたうえで、商品提供や継続起用など別の形で誠意を示すほうが受け入れられます。

条件交渉と再送タイミングの実務

条件交渉では、最初の提示額を上限ではなく基準として書くのが実務の定石です。いきなり最低額を出すとそこから下がる余地がなく決裂しやすくなり、逆に高すぎる提示は予算超過のまま合意してしまいます。想定の中央値を提示し、条件の追加ごとに調整する形が最も収まりよく進みます。

予算の伝え方

予算は「〇万円〜〇万円を想定しております」と幅で伝え、その幅が何によって変わるのかを添えると納得感が生まれます。投稿本数、二次利用の有無、競合排除の期間といった条件は、いずれも金額に直結する要素です。何が加わると増額になるのかを最初に示しておけば、後の交渉が数字の押し引きではなく条件のすり合わせになります。

断られたときの代替提案

金額が合わずに断られた場合は、そこで終わらせずに代替案を1つだけ提示してください。投稿本数を減らす、二次利用を外す、リール1本をストーリーズ2枚に置き換えるといった調整で成立するケースは少なくありません。ただし代替案の提示は1回までにとどめ、粘りすぎないことが次回以降の関係維持につながります。

再送は7〜10日後に1回だけ行います

返信がない場合は、初回送信から7日から10日ほど空けて、1回だけ短いフォローを送るのが目安です。再送の本文は前回の依頼概要と返信期限だけに絞り、3行程度で収めます。2回送っても反応がなければ辞退の意思表示と受け取り、それ以上の追送は避けてください。しつこい追送は、ブロックや悪評につながるリスクのほうが大きくなります。

再送の文例

  • 〇〇様 先日ご連絡いたしました株式会社□□の田中です。度々の連絡失礼いたします。
  • 新商品の美容液のPR投稿につきまして、ご検討状況をお伺いできればと思いご連絡いたしました(報酬〇万円・8月25日までのご投稿を想定しております)。
  • ご多忙のところ恐れ入りますが、8月5日までにご意向をお聞かせいただけますと幸いです。ご都合が合わない場合もお気軽にお知らせください。

依頼文面の運用を仕組み化する

依頼文面は、担当者の個人技ではなく仕組みで回すべき業務です。属人的に書いていると返信率が担当者ごとにばらつき、改善のノウハウも社内に残りません。テンプレートを層で管理し、送信前チェックを標準化すれば、誰が送っても一定の水準を保てます。

テンプレートは3層で管理します

実務で扱いやすいのは、共通部分・案件別部分・個別部分の3層に分ける方法です。共通部分は会社紹介や支払条件など毎回変わらない文言、案件別部分は依頼内容や報酬、個別部分は冒頭の共感コメントにあたります。この構造にしておけば、案件が変わっても差し替えるのは中間の層だけで済み、個別化すべき箇所も明確になります。

送信前チェックリスト

送信ボタンを押す前に、次の項目を確認してください。慣れた担当者ほど条件の書き落としが起きやすいため、チェックの標準化には確かな効果があります。

プラットフォーム経由なら文面の負担が下がります

コールドDMやコールドメールが伸び悩む最大の理由は、そもそも案件を探していない相手に送っている点にあります。マッチングプラットフォームでは案件を探しているインフルエンサー側から応募が入るため、口説く文面ではなく条件を正確に伝える文面で足ります。自社運用・委託・プラットフォームの違いはキャスティング会社 vs プラットフォーム徹底比較で比較していますので、体制の検討とあわせて確認してください。

Bloomなら口説く文面が不要になります

Bloomは審査制インフルエンサー30,000人が登録するマッチングプラットフォームです。案件内容に興味を持ったインフルエンサーから応募が届く設計のため、返信率を上げるための駆け引きが不要になり、条件を正しく書くことに集中できます。初期費用0円・成果に対する手数料10%で、登録は3分で完了します。

依頼文面は、選定と並んで施策の初速を決める要素です。全体像を整理したうえで自社の型を作りたい場合はインフルエンサーマーケティングとは?基礎と2026年の最新動向もあわせて読むと、依頼文面の位置づけが立体的に理解できます。

本メディアは、審査制インフルエンサー30,000人のマッチングプラットフォーム『Bloom』(株式会社ハーマンドット)が運営しています。