水族館や動物園は、家族のおでかけ先として根強い人気がある一方で、「一度行ったら当分はいいかな」と思われやすい施設でもあります。週末の行き先を決める家族は、SNSで見かけた写真や、同じ年頃の子どもを持つ家庭の体験談を手がかりに候補を絞り込んでいます。この記事では、水族館・動物園が家族の来園とリピートを増やすために、インフルエンサーをどう活用すればよいかを解説します。家族がおでかけ先を決めるまでの流れ、起用するインフルエンサーのタイプ、おでかけ投稿を引き出す体験の設計、季節イベントとの合わせ方、年間パスポートの販促、撮影ルールと動物への配慮、費用の目安と効果測定まで、施設単体の集客に絞って整理しました。

この記事の要点

  • 水族館・動物園の集客でインフルエンサーが担う役割は、家族が週末の行き先を決めるときの「具体的な楽しみ方」と「子連れでも大丈夫か」の情報を先に届けることです。
  • 起用の中心は、施設に車や電車で来られる範囲に住む、子育て中のマイクロ・ナノ規模の発信者で、子どもの年齢層を施設の主な客層に合わせて選びます。
  • 投稿を引き出すには、写真映えする展示だけでなく、ベビーカーの動線、授乳室、食事、所要時間など、家族が知りたい実用情報を体験してもらう設計が欠かせません。
  • リピートを増やす鍵は年間パスポートで、季節ごとの変化や「何度来ても新しい発見がある」ことを継続的に発信してもらうと購入の後押しになります。
  • 撮影ルールと動物への配慮、広告であることの表示は、招待前に書面で共有しておきます。

水族館・動物園の集客でインフルエンサーが担う役割

水族館・動物園の集客でインフルエンサーが担う役割は、家族がおでかけ先を決める前の段階で、「この施設なら子どもと一緒に楽しめる」という具体的なイメージを届けることです。水族館の集客とは、展示やイベント、飲食や物販を含めた施設の体験を伝え、入館者数とリピート来館を増やすための活動全体を指し、動物園でも考え方は同じです。家族連れは施設の名前を知っていても、「子どもが何歳なら楽しめるか」「何時間くらいかかるか」「混雑はどうか」が分からないと、行き先の候補から外してしまいます。

公式発信だけでは届かない情報がある

施設の公式アカウントは、新しい展示や赤ちゃん動物の誕生、イベントの告知など、施設からのお知らせを伝えるのに向いています。一方で、家族が知りたい「ベビーカーで回りやすいか」「雨の日でも楽しめるか」「お弁当を食べる場所はあるか」といった情報は、利用者の目線で語られたほうが信頼されます。同じ年頃の子どもを持つインフルエンサーの体験談は、公式の発信では補いきれない実用情報と安心感を届ける役割を果たします。

観光全体の誘客とは目的が違う

地域全体の観光を盛り上げる施策では、宿泊や周辺の観光地と組み合わせて遠方からの来訪者を増やすことが目的になります。これに対して、施設単体の集客では、近隣に住む家族に何度も足を運んでもらうことが中心になります。遠方からの誘客を考える場合は旅行・観光業のインフルエンサー活用と誘客の設計の考え方が役立ちますが、この記事では日帰り圏の家族の来園とリピートに絞って解説します。

来園の決め手は「子どもの反応」の想像

家族がおでかけ先を決めるとき、親が最も気にするのは「子どもが喜ぶかどうか」です。インフルエンサーの投稿で、子どもが生き物に夢中になっている様子や、触れ合い体験で驚いている様子が伝わると、見た親は自分の子どもの反応を想像し、行き先の候補に加えます。展示の美しさだけでなく、子どもの反応が伝わる場面を投稿に含めてもらうことが、来園につながる発信の基本です。

家族の来園を決める情報と検索の流れ

家族がおでかけ先を決めるまでには、「候補を見つける」「楽しめるか確かめる」「行く日と段取りを決める」の3つの段階があり、それぞれで必要な情報が異なります。インフルエンサーの発信は、この3つの段階のどこに効かせたいのかを決めてから設計すると、投稿の内容がぶれません。

段階ごとに求められる情報

次の表は、家族がおでかけ先を決める段階ごとに、求められる情報と、インフルエンサーの発信で補える内容をまとめたものです。

段階家族の行動求められる情報インフルエンサーの発信で補える内容
候補を見つけるSNSで「週末 おでかけ」「子連れ 雨の日」などを見る写真や動画で伝わる楽しさ子どもの反応、印象的な展示、季節の見どころ
楽しめるか確かめる施設名で検索し、体験談を探す年齢ごとの楽しみ方、所要時間、混雑年齢別の回り方、滞在時間、混む時間帯の実感
行く日と段取りを決める公式サイトで料金・アクセス・イベントを確認料金、駐車場、食事、授乳室、ベビーカー実際に使った設備の感想、持っていくと便利な物
来園後写真を投稿し、次のおでかけを考える次に来る理由季節ごとの変化、年間パスポートの使い勝手

「施設名+子連れ」の検索に答えを用意する

行き先の候補に入った施設は、「〇〇水族館 子連れ」「〇〇動物園 ベビーカー」「〇〇水族館 所要時間」のように、施設名と組み合わせて検索されます。このとき見つかる体験談が古かったり少なかったりすると、親は不安を感じて他の施設に流れます。インフルエンサーに実用情報を含む体験談を投稿してもらうと、施設名で検索した家族が最新の情報にたどり着けるようになります。投稿の本文やテロップにも、施設名と「子連れ」「ベビーカー」「雨の日」などの言葉を自然に入れてもらいます。

保存される投稿が来園の予定につながる

おでかけ情報は、見た瞬間に行き先を決めるより、「今度行こう」と保存しておき、週末が近づいてから見返されることが多い情報です。そのため、投稿の反応は「いいね」よりも保存の数に注目します。持ち物リストや回り方のモデルコース、混雑を避けるコツなど、保存したくなる情報を含めた投稿は、数週間後の来園の予定につながりやすくなります。

起用するインフルエンサーのタイプと選び方

水族館・動物園の家族来園で中心に起用したいのは、施設から日帰り圏に住み、子育ての日常やおでかけを発信しているマイクロ・ナノ規模のインフルエンサーです。フォロワーの多くが近隣に住む同世代の親であれば、投稿を見た人がそのまま来園の候補にしやすくなります。

相性のよいインフルエンサーのタイプ

次の表は、水族館・動物園と相性のよいインフルエンサーのタイプと、それぞれに向いている発信をまとめたものです。主力は子育て系に置き、目的に応じて他のタイプを組み合わせます。

タイプ向いている発信強み選ぶときの確認点
子育て・ママパパ系子連れの回り方、設備の使い勝手家族層への信頼が厚い子どもの年齢が施設の主な客層と合うか
地域のおでかけ情報系週末の行き先紹介、季節イベント近隣のフォロワー比率が高い施設のエリアを普段から取り上げているか
生き物・動物好き系展示の見どころ、飼育員の工夫熱量の高い発信で関心を深める家族層に届くかどうか
写真・カメラ系展示の美しい撮り方、撮影スポット写真映えで若い家族や大人の来園も促す撮影ルールを守れるか
カップル・大人のおでかけ系夜間営業、大人向けイベント家族以外の客層を広げる家族向けの施策とは分けて設計する

子どもの年齢を施設の客層に合わせる

水族館や動物園は、未就学児の家族に向いた施設、小学生が学べる展示が充実した施設など、得意とする客層が施設ごとに異なります。インフルエンサーの子どもの年齢が施設の主な客層と合っていると、投稿を見た同じ年頃の子を持つ親が自分ごととして受け止めやすくなります。子育て層のインフルエンサーの選び方と依頼時の配慮点はママインフルエンサー起用の選び方と費用・依頼の配慮点で詳しく解説しています。

子どもの写り込みへの配慮を確認する

子育て系のインフルエンサーの中には、子どもの顔を出さない方針の人も多くいます。顔が写っていなくても、後ろ姿や手元、子どもの声で反応は十分に伝わります。依頼の際は、子どもの写り方について本人の方針を尊重し、施設側から顔出しを求めないようにします。未成年が関わる発信の配慮については未成年インフルエンサー起用の保護者同意と実務の注意点も参考にしてください。

家族のおでかけ投稿を引き出す体験設計

家族のおでかけ投稿を引き出すには、招待して自由に回ってもらうだけでなく、「家族が知りたい情報」と「写真に残したくなる場面」の両方を体験の中に組み込んでおくことが必要です。体験の設計が曖昧だと、投稿の内容が展示の写真の羅列になり、来園の判断材料として弱くなります。

体験に組み込みたい5つの要素

招待の際には、次の5つの要素を体験してもらえるように段取りを組みます。1つ目は、子どもが夢中になれる展示や触れ合い体験です。2つ目は、ベビーカーでの移動、授乳室、おむつ替えの場所といった子連れの設備です。3つ目は、館内の飲食やお弁当を食べられる場所です。4つ目は、ショーや餌やりの時間に合わせた回り方です。5つ目は、ショップでのお土産選びや記念撮影の場面です。これらを含めてもらうと、投稿を見た家族が当日の流れを具体的に想像できるようになります。

飼育員の解説や裏側の体験を加える

一般の来園者が体験できない飼育員の解説や、バックヤードの見学を招待の特典として用意すると、投稿の独自性が高まります。ただし、特別な体験だけを強調すると、一般の来園者が同じ体験をできると誤解させるおそれがあります。投稿の中で、特別に案内してもらった内容と、誰でも体験できる内容を分けて伝えてもらうように依頼します。招待型の施策の段取り全般はインフルエンサーを招待するイベント・体験会の企画と運営でもまとめています。

投稿の形式は複数を組み合わせる

投稿の形式は、保存されやすいフィードの複数枚投稿、雰囲気が伝わるリールやショート動画、当日の様子をリアルタイムで伝えるストーリーズを組み合わせると効果的です。フィード投稿には回り方や持ち物などの実用情報を、動画には子どもの反応や展示の迫力を、ストーリーズにはその日の混雑や天気を載せてもらうといった役割分担を事前に伝えておくと、それぞれの形式の強みを生かせます。

「何時に着いて、何時に帰ったか」を書いてもらう

子連れの家族にとって、滞在時間と混雑の実感は最も知りたい情報の一つです。到着時刻、主な展示を回った順番、昼食の時間、帰った時刻をインフルエンサーの投稿に入れてもらうと、そのまま来園のモデルコースとして保存されやすくなります。

季節・イベントと投稿時期の合わせ方

水族館・動物園のインフルエンサー施策は、家族の予定が決まる時期より前に投稿が公開されるよう、季節やイベントから逆算して進めるのが基本です。おでかけの予定は数週間前に決まることが多いため、イベントの当日に投稿しても、その週末の来園には間に合わないことがあります。

季節ごとの見どころと投稿時期の目安

次の表は、季節ごとの家族のおでかけ需要と、投稿を公開したい時期の目安をまとめたものです。施設ごとのイベント日程に合わせて調整してください。

時期家族のおでかけ需要発信のテーマ例投稿の公開時期
春休み・ゴールデンウィーク遠出よりも近場の人気が高まる新しい展示、赤ちゃん動物、混雑を避ける回り方3月上旬・4月上旬
梅雨雨の日でも楽しめる屋内の行き先屋内展示の充実、雨の日の過ごし方5月下旬〜6月上旬
夏休み涼しく過ごせる場所、自由研究夜間営業、自由研究に使える展示7月上旬
秋過ごしやすい気候での屋外のおでかけ動物が活発な時期、ハロウィンのイベント9月上旬〜10月上旬
冬休み・年末年始寒さを避けた屋内、イベントクリスマスの演出、干支の動物11月下旬〜12月上旬

イベント前と当日で発信を分ける

季節イベントの施策では、イベントの前に「こんな楽しみ方ができる」という予告を、当日や会期中に「実際に行ってみた」という体験談を発信してもらうと、来園の判断と口コミの広がりの両方に効きます。予告の投稿は内覧会や試験的な公開日に招待して撮影してもらい、会期の始まりに合わせて公開すると、家族の予定づくりに間に合います。投稿の時期の考え方はPR投稿のタイミング設計と投稿日を分散させる考え方も参考になります。

赤ちゃん動物の誕生など突発的な話題への備え

赤ちゃん動物の誕生や新しい生き物の仲間入りは、家族の関心を強く集める話題ですが、公開の時期を事前に決めにくいという特徴があります。こうした話題に素早く対応するため、過去に起用して反応のよかったインフルエンサーとは関係を続けておき、公開が決まった段階で招待を打診できるようにしておくと、話題の鮮度が高いうちに発信できます。

年間パスポートとリピート来園の販促

水族館・動物園のリピート来園を増やす最も有効な手段は年間パスポートであり、インフルエンサーには「何度来ても楽しめる理由」を継続的に発信してもらうことが購入の後押しになります。一度きりの来園で終わらせず、年に何度も訪れる家族を増やすことが、施設の安定した来園者数につながります。

年間パスポートの価値を伝える発信

年間パスポートの購入を迷う家族は、「本当に何回も行くだろうか」という点で判断します。インフルエンサーに年間パスポートを提供し、季節ごとに複数回来園した様子を発信してもらうと、展示や動物の様子の変化、季節イベント、子どもの成長に合わせた楽しみ方の違いが伝わり、繰り返し来る価値が具体的になります。何回来れば元が取れるかという計算は、施設の料金に基づいて正確に示してもらいます。

来園のたびに違う楽しみ方を提案する

リピートを促すには、来園のたびに違う楽しみ方を提案する発信が効果的です。たとえば「今月は餌やりの時間に合わせて回る」「次はこのエリアだけをじっくり見る」「夏は夜間営業に行く」といった、テーマを決めた回り方を投稿してもらうと、すでに来たことのある家族にも新しい来園の理由が生まれます。短時間の来園でも楽しめることを伝えると、近隣の家族が気軽に立ち寄るきっかけになります。

購入の経路を分けて計測する

年間パスポートの販促では、インフルエンサーごとの購入経路を把握するため、オンライン購入のリンクに経路を判別できる仕組みを設けます。窓口で購入する場合は、投稿を見たことを伝えると特典がもらえる仕組みにすると、来園時の申告で経路を確認できます。クーポンを使った経路の管理はインフルエンサー施策のクーポンコード設計と利用数の測り方でも解説しています。

平日・閑散期の来園を増やす工夫

平日や閑散期の来園を増やすには、未就学児の家族、祖父母と孫、大人だけの来園など、平日に動ける層に合わせた発信を用意することが効果的です。週末と長期休みに来園が集中する施設ほど、平日の来園が増えると混雑が分散し、来園者の満足度も上がります。

未就学児の家族に「平日の空いている楽しさ」を伝える

幼稚園や保育園に通う前の子どもを持つ家族は、平日にも動けるため、閑散期の来園を増やすうえで重要な客層です。平日の空いている館内で、ゆっくり展示を見られる様子や、ベビーカーで移動しやすい様子を発信してもらうと、混雑を避けたい家族の来園につながります。平日限定の特典や、未就学児向けのプログラムがあれば、合わせて紹介してもらいます。

祖父母と孫の来園を提案する

祖父母と孫での来園は、平日や長期休みの中日に増えやすい需要です。シニア層に向けた発信を行うインフルエンサーや、祖父母と一緒に来園した様子を発信できる子育て層に依頼すると、新しい来園の形を提案できます。休憩できる場所や、段差の少ない動線、車いすの貸し出しといった情報も一緒に伝えると、高齢の家族を連れていく際の不安を減らせます。

大人向けの企画で客層を広げる

夜間営業やお酒を楽しめるイベント、写真撮影を目的とした来園など、大人向けの企画は家族とは異なる客層を呼び込みます。家族向けの施策と混ぜると訴求がぼやけるため、大人向けの企画は別の施策として、カップルや大人のおでかけを発信するインフルエンサーを起用します。客層が広がることで、家族が少ない時間帯の来園も増やせます。

撮影ルールと動物への配慮

水族館・動物園でインフルエンサーに撮影してもらう際は、動物への配慮と他の来園者への配慮を最優先し、撮影ルールを招待前に書面で共有しておくことが欠かせません。投稿がルール違反を含んでいると、施設の評判を大きく損なうおそれがあります。

事前に共有したい撮影ルール

共有したい撮影ルールは、フラッシュの使用禁止、ガラスを叩かない、柵の外に出ない、餌を勝手に与えない、三脚や自撮り棒の使用範囲、ほかの来園者の顔が写らないようにする配慮などです。生き物によっては光や音に敏感なものもいるため、施設の飼育担当者と相談して、展示ごとの注意点を一覧にしておきます。インフルエンサー本人だけでなく、同行する家族にもルールを伝えてもらいます。

動物福祉の観点で表現を確認する

近年は動物福祉への関心が高まっており、動物を擬人化しすぎた表現や、動物が嫌がっているように見える場面を面白おかしく扱う投稿は、批判を受けることがあります。投稿の確認の段階で、動物の扱いについて誤解を招く表現がないかを飼育担当者にも見てもらうと安心です。飼育員の工夫や、動物が快適に過ごすための取り組みを紹介してもらうと、施設の姿勢が伝わり、信頼の向上にもつながります。

広告であることの表示を徹底する

招待して無料で入園してもらった場合も、施設が依頼した投稿であることを表示する必要があります。2023年10月からステルスマーケティングは景品表示法の規制対象となっており、表示の詳細は消費者庁のステルスマーケティングに関するページで確認できます。投稿の冒頭やハッシュタグの先頭など、見る人がすぐに分かる位置に「PR」や「招待」の表記を入れてもらうよう、依頼書に明記しておきます。

費用の目安と招待条件の決め方

水族館・動物園のインフルエンサー施策は、入園の招待と少額の謝礼を組み合わせた形が中心であり、比較的少ない費用から始められます。ただし、家族全員を招待する場合は人数分の入園料や飲食の提供が実質的な費用になるため、招待条件を事前に決めておくことが大切です。

起用の形ごとの費用の目安

次の表は、起用の形ごとの費用の考え方をまとめたものです。金額は当メディア編集部が一般的な相場観として整理した2026年10月時点の目安で、施設の料金や依頼内容によって変わります。

起用の形主な費用目安向いている目的
家族招待のみ(ナノ)家族分の入園料・飲食1組あたり入園料数人分程度体験談の数を増やす
家族招待+謝礼(マイクロ)入園料+謝礼謝礼はフォロワー1人あたり数円が一つの目安季節イベントの告知
年間パスポート提供+継続投稿パスポート代+複数回の謝礼単発の招待より総額は高めリピートの価値を伝える
動画での体験レポート報酬+撮影の調整静止画の投稿より高め展示の迫力、子どもの反応を伝える

招待条件を明確にしておく

招待の際は、招待する人数、子どもの人数の上限、飲食や物販の提供の有無、駐車場代の扱い、交通費の負担を事前に決め、依頼書に明記しておきます。条件が曖昧だと、当日に追加の人数や費用が発生し、現場が混乱する原因になります。混雑する週末を避け、平日や開館直後の時間帯に招待すると、撮影もしやすく、ほかの来園者への影響も小さくなります。

招待枠の数は来園者への影響から決める

一度に多くのインフルエンサーを招待すると、館内での撮影が重なり、一般の来園者の体験を損なうことがあります。招待は日を分けて少人数ずつ行い、撮影が集中しやすい展示の前では長時間とどまらないよう依頼します。費用の全体像の考え方はマイクロインフルエンサー活用の完全ガイドと費用感も参考にしてください。

効果測定と来園データの見方

水族館・動物園のインフルエンサー施策は、投稿の反応だけでなく、チケットや年間パスポートの購入、来園の申告、施設名の検索数を組み合わせて評価することが重要です。天候や季節の影響を大きく受ける業種のため、一つの指標だけで判断しないことが欠かせません。

見るべき指標

見るべき指標は、投稿の保存数とプロフィールへのアクセス、公式サイトへの流入、オンラインチケットの購入数、窓口での申告数、年間パスポートの購入数です。オンラインチケットや年間パスポートの購入リンクに経路を判別できる仕組みを設けておけば、インフルエンサーごとの成果を比較できます。施設名を含む検索の件数の変化は、認知の広がりを推し量る手がかりになります。

天候と前年の同じ時期を合わせて見る

来園者数は天候や気温、学校の休みの日程に左右されるため、施策の前後の比較だけでは効果を見誤ります。前年の同じ時期と比べ、雨の日の数や気温も合わせて記録しておくと、施策の影響をより正確に把握できます。屋外の動物園は特に天候の影響が大きいため、雨の日でも楽しめる発信をした施策の効果は、雨の多い週の来園者数で確かめるといった工夫ができます。

反応のよかった家族と関係を続ける

成果の出たインフルエンサーとは、季節ごとに継続して招待する関係を築くと、フォロワーにとっても「いつも行っている施設」として記憶に残り、リピート来園の広がりにつながります。インフルエンサーのマッチングプラットフォームを使えば、子どもの年齢やエリアの条件で候補を集め、招待から投稿の確認、成果の記録までを一か所で管理できるため、季節ごとの施策を少ない手間で続けやすくなります。

本メディアは、審査制インフルエンサー30,000人のマッチングプラットフォーム『Bloom』(株式会社ハーマンドット)が運営しています。